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KiVoぴっくあっぷ
☆「KiVo(きーぼ)」とは☆
指定管理者として「北区NPO・ボランティアぷらざ」を運営している「NPO法人東京都北区市民活動推進機構」の愛称です。
今月は、2022年2月から登録開始となり、2023年3月22日時点で登録者数54人となった“地域災害おたすけ隊”についてお伝えします。
地域災害おたすけ隊
●災害とボランティア
毎年、各地で自然災害が発生しており、その発生件数と被害は、年々増加しているように感じている方も多いのではないでしょうか。このことは内閣府の防災情報ページに「世界の自然災害の発生頻度及び被害状況の推移」(https://www.bousai.go.jp/kaigirep/hakusho/h22/bousai2010/html/zu/zu103.htm)が掲載されており、単なる「気のせい」ではないことがデータから分かります。
また、地形や地質、気象などの条件により、台風、地震、洪水、豪雨、土砂、津波、噴火、豪雪、竜巻など様々な災害が発生しやすい国土であることはご存じのとおりです。
災害の多い国に暮らしている一人として、災害時の行政の動きや地域・社会での防災への取り組みに関心を寄せ、個々での備えをしていらっしゃることと思います。
万が一の際、備えによって命を守ることや、想定より被害を抑えることができても、大規模な自然災害は食い止めることが出来ず、被害が出てしまうのが現実です。
災害により、ご自身の生活している家が浸水被害を受けたり、家財道具が倒れたり破損してしまったりすることもあるでしょう。このような被害が出た場合には、北区では協議の上、災害ボランティアセンターが立ち上がり、被災された方の復旧・復興支援のため、駆け付けた災害ボランティアが活動を開始します。
家の中や床下の泥出し、倒れた家具を元に戻したり外へ運び出すといった活動が、メディアで取り上げられ、皆さんもその様子をご覧になったことがあると思います。その活動の印象が強く“災害ボランティア=体力が求められる”と思ってしまう方もいるようです。
しかし、実際には傾聴、通訳・翻訳やハンドマッサージ、保育、IT・情報支援、ペットのお世話など、体力が求められる活動以外にも、支援可能な災害ボランティア活動は多く存在し、多種多様な活動が被災された方・地域の支援に関わっています。●“地域災害おたすけ隊”とは?
災害が起きてしまったときに「誰かの力になりたい」「自分にも何かできることがあれば」という思いがある中学生以上の方を対象に、北区NPO・ボランティアぷらざ指定管理者の特定非営利活動法人 東京都北区市民活動推進機構(以下、機構)が実施している登録制度の名称です。
前段の通り、災害時のボランティアによる支援は被災地域で求められ、復興への大きな力となります。皆さんが持っているスキルや趣味・特技、体力は、災害ボランティアとして活かすことができる場面が必ずあります。しかし、“災害ボランティア=体力が求められる”というイメージによって、「人のために」という思いのある方々が活動の一歩を見送ってしまうのは、とても惜しいことです。
そこで、登録の際は「災害ボランティア養成講座【一般編】」もしくは「災害ボランティア養成講座【ボランティアリーダー編】」の受講を必須とし、“地域災害おたすけ隊”(以下、おたすけ隊)として被災者の立場に立った多種多様な災害ボランティア活動ができるよう、災害ボランティアの基本や核となる考え方などを知っていただく機会を設けています。
「災害時誰一人取り残さない」ことを目的におたすけ隊と機構が一丸となって取り組んでいます。
↑ 水害の復旧時、被災者・活動者の両側面から正しい対応のため床下と壁の構造を学びました●登録から活動までの流れ
(1)機構主催の「災害ボランティア養成講座」を受講する
【一般編】は同一内容を年4回、【ボランティアリーダー編】は全8回講座を年1回、実施しています。
開催日程はHPでご確認いただくか、機構までお問合せください。
(2)「地域災害おたすけ隊登録フォーム」に記入・提出し、機構へ登録する
登録フォームは、災害ボランティア養成講座修了後、受講者に配布します。
記入後、機構事務局へご本人がご提出ください。※18歳未満の方は保護者承諾必須
(3)発災時、機構から登録者に連絡(原則メール)する
災害が発生または発災の恐れがあり、ボランティアによる支援が必要となった際、災害ボランティア活動の可否について伺います。
(4)地域災害おたすけ隊として活動する
活動可能と返答いただいた場合は、被災した人に寄り添い、地域の復旧・復興などに向けて、ご自身の得意分野で活動します。
活動内容は、自主避難時の支援、がれき撤去、保育、情報提供、傾聴、炊き出し、災害ボランティアセンター運営サポートなど多種多様です。●まずはご自身や周りの方々を大切に
登録時に「連絡をもらったら必ず行かなくてはならないのか」という質問をよくいただきますが、誰かの命を守ったり、力になるためには、ご自身が無事でなくてはなりません。よって、まず自分の安全確保、続いて家族の安全確保、地域の状況確認、周囲の同意、これらをクリアした状態で最終的にご自身の意思で参加ください。
現場での活動が難しくとも、機構からの情報を地域の方へ共有したり、地域のボランティア依頼を機構へ伝えてくださることも、大切な活動の一つです。
災害が起こらないことが一番ですが、防災は、日常生活の中で考え、取り組むことが重要です。当機構は、皆さんと災害に強い関係づくりをしていきたいと思います。機構は、今後もボランティア・地域活動に役立つ、様々な講座・研修・イベントを企画していきます。本制度においては、平時から災害時を想定した活動や情報提供を行います。引き続き、ぷらざ通信やぷらざHPなどをご覧ください。
皆様のご参加をお待ちしています。
(北区NPO・ボランティアぷらざ事務局)
2023年3月30日更新版 |
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